不忍池辯天堂(上野弁天堂)

不忍池辯天堂(上野弁天堂)

 

(しのばずのいけべんてんどう)は台東区、上野公園不忍池の中央にある、辯才天(べんざいてん)さまをお祀りするお堂です。

 

この上野の地に寛永寺を創建した天海僧正が備中松山藩主水谷伊勢守勝隆と創建したものです。

 

 

 

 

不忍池辯天堂の歴史

 

滋賀県の琵琶湖に、竹生島(ちくぶしま)という、小さな島があります。

 

そして、そこには弁財天様を祀る宝厳寺という、お寺があります。

 

 

不忍池辯天堂は上野不忍池の中央に浮かぶ中之島(弁天島)にあります。

 

この島は、その琵琶湖の竹生島になぞらえて造られた、人工の島で、宝厳寺同じように、弁辯天を祀るためにこのお堂が建立されました。

 

これは江戸が京都と対抗するための、江戸幕府の政策のひとつだったわけです^^。

 

当初のお堂は戦災で崩壊、現在あるのは、昭和33年に再建されたものです。

 

 

 

不忍池辯天堂 地図


スマートフォンでご視聴のかたは、指2本をあてるとスライドできます。

 

 

弁財天(弁才天) とは

 

インド神話で河川の神様。仏教、ヒンズー教に取り入れられ、普通、琵琶を弾く天女の姿で描画されています。

 

日本では、財福の神様として、弁財天とかかれるようになり、七福神の女の神様として、信仰されています。弁天ともいいます。

 

 

 

周囲の景観

 

上野弁天堂はご覧のように、赤を基調とした、折り目正しいお堂です。
弁財天をお祀りし、中は賽銭箱のほかに、おみくじや、お守り、飴なんかを売っています。

 

左下の写真は上野の山から、まっすぐに弁天堂を見下ろしたアングルの画像です。
食べ物の屋台が、たくさん並んでおります。

 

右下、弁財天さま、必須アイテムの琵琶もちゃんとあります^^。

 

上野不忍池中央にある、中之島(弁天島)はどういう理由からか、様々な供養碑等が密集して、立てられています。

 

般若心経碑、鶏図碑、清水浜臣歌碑、役行者像、谷文晁竜絵、虚中軒先生碑、鳥塚、蓮花碑、高久靄崖筆塚、芭蕉碑、自動車記念碑、琵琶碑、真友碑、スッポン感謝塔、扇塚、銅地蔵、八木橋検校碑、長唄碑、かなりや碑、ふぐ供養碑、中根半僊碑、不忍池碑、めがね碑、長谷川利行碑、などなどです。

 

 

不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)の近くには、観音様をお祀りする清水観音堂、明治大正時代の下町を再現した、下町風俗資料館があります。

 

 

不忍池辯天堂公式サイト

関連サイト

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蘆花恒春園 東京都世田谷区、蘆花恒春園を紹介するサイトです。
明治大正期の小説家、徳富蘆花が現代に残してくれた公園です。
徳富蘆花の当時の屋敷が多くの自然と共に残されております。