清水観音堂(きよみずかんのんどう)
清水観音堂とは上野恩賜公園にある、観音様を祀るお堂です。
国重要文化財です^^。
本尊は千手観世音菩薩(恵心僧都(平安時代の比叡山の高僧、940〜1017)作)。
歴史
清水観音堂は 寛永寺を開創した天海僧正が京都清水寺を模して寛永八年(1631年)に創建しました。
当初、現在地より100メートルあまり北方の摺鉢山(すりばちやま)上にありましたが、元禄7年(1694年)この地に移築し現在に到ります。
(もともとは林羅山の学問所があったのですが、大火で焼け、湯島に移ってしまいました)
上野不忍池に臨む正面の舞台造りは江戸時代より、浮世絵の画材にもなる程の景観です。
京都清水寺の義乗院春海が三代将軍家光に献上されたものです。
秘仏で平常は厨子(仏像、経典を入れる両開きの箱)内に安置されていますが、毎年2月、初午(最初の午の日)にのみ開扉されます。
本尊の脇には、子育観音があり、子への願いをもつ人々の信仰を集め、願いが成就した時には身代わりの人形を奉納します。
毎年9月25日には奉納された、人形を供養する行事があります。
清水観音堂は寛永八年(1631年)に創建され、安永年間(1772〜1781)に修理されただけで、300年近く前の、江戸初期の旧観を保つ、上野で一番古いお堂です。
清水観音堂周囲の景観
清水観音堂は江戸初期からのその姿を今日に残してくれる赤を基調とした、貴重な建造物です。国の重要文化財です。
東京都23区内とは思えない景観であります^^
清水観音堂は歌川広重などの浮世絵画家にも好んで画かれ、江戸時代から、今日まで庶民に親しまれた上野で一番古いお堂です。
200年以上も前から存在し江戸時代の人たちと同じものをみているんだなぁと思うと、なんだか、ちょっと不思議な気持ちになりますねぇ^^。
お堂の中ではお守りや飴玉、おみくじ等を販売してます^^。
清水観音堂 地図
スマートフォンでご視聴のかたは、指2本をあてるとスライドできます。
関連サイト
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